塾で数学を教えている人が抱える共通の悩みとは?
数学を教える教師にとっての悩みは、教科指導以外の業務であるという場合が多いです。学校の先生は、授業の他にも道徳、学級活動、各種行事、生徒指導さらには部活動というように、非常に幅広い業務を行う必要があります。
数学の先生のうち、教育大学を出た場合はまだ良いでしょうが、理系の学科で免許を取得した場合には、純粋に数学が好き、という人が多いです。特に大学で学ぶことは非常に専門性が高く、毎日数式と向き合うような生活です。
しかし数学者などは狭き門であり、ある意味で妥協して教師を選んだという話もよく聞きます。それでも、学校で大好きな教科の授業に集中できればいいものの、それ以外の業務が多すぎて、その負担も大きく、仕事にいまいちやりがいが持てないのです。
このような理由から、教師からより授業に集中できる職へ移る方がいます。まずひとつは、学校の講師になるパターンです。
しかし講師は希望を出したからといってなれるものでなく、例えば引退後の教師が再就職先として紹介されることもあり、若いうちからその職につくことは難しいでしょう。
こうなると、塾などで講師になる道が比較的容易です。公務員と民間の講師とを比べると、給料はもちろん、福利厚生面での優遇、さらには終身雇用や年金の面でも、公務員のほうが圧倒的に恵まれています。
しかし、やりがいを強く感じるならば、塾の講師も選択肢として十分魅力的です。現実的な視点に立って、長いスパンで利点と欠点を比べて、慎重に転職を考えるといいでしょう。