副業として個人学習塾を経営するという手段もあります
学習塾で働く際には、講師であってもその後のキャリアで塾長などになることがあります。また、独立して塾を開く方も多いです。そこで気になるのは、塾の経営についてです。実際の、経営の実情について見て行きましょう。
副業で塾を開くというのは、少ない資金で始められる開業の一つとしてあげられます。
その理由は、大きな設備投資は必要ない、自宅で開業可能、収入を得る仕組みがシンプルといったところです。
比較的手軽に興せる事業となっています。単純な話、開業資金さえ集まれば、自宅では賃料が不要なので、1ヶ月で1万円の月謝としても、20名生徒がいれば20万円の収入です。
家族を養うとなればまた話は変わってきますが、一人で生活する分の収入はすぐ得られそうです。日本においては、受験産業は盛んで非常に規模が大きいです。
その性質から言っても、今後も継続的に需要がみこめるでしょう。むしろ問題になるのは、事業を継続していくことです。簡単に開業できる分、競争も激しいのがこの業界です。
また、個人経営のものと比較して、大手のチェーン展開をしている塾のほうが知名度は圧倒的です。その中で、いかに個性と実績を積み重ねていくかが重要です。
社会状況を見れば、子供の数は減っている一方で、学習塾の数は増加傾向にあります。
その中ではまた、単に成績向上を目的とするのではなく、例えば理科の実験をする塾、道徳や生活指導を行う塾など、多様化が見られます。
つまり、よりニッチな点に注目した授業や指導を行えば、将来性は高くなるでしょう。
学習塾経営のコツとは?
確かにこうは言っても副業での学習塾の個人経営は、競争が激しくなっている教育業界にあって、難しいといったイメージがあります。しかし、大手に負けず、実績を上げている塾も多いです。ここでは成功例を見ていき、経営のコツを考えていきましょう。
例えば、興味深いこととして、個人の塾に集まる生徒の種類があります。それは意外なことに、大手から転塾してきた子が目立つそうです。その理由は、大手の塾の高度な授業についていけなくなったということです。
また、利益優先の大手の塾の中で、成績が向上しないまま放っておかれた子などです。
そもそも子供自身が、進学や学習に対する意識が低いまま、大手の塾に通わされ、無駄に終わってしまうことも多いようです。
そこでまず、意識付け、あるいは勉強の前提になる指導を行っていくわけです。塾のイメージからすると、この時点ですでにオリジナリティーが見られます。
夏の合宿でディズニーランドに行ったりするのもこの流れ。自然と触れ合うためにキャンプをすれば、勉強嫌いの子も理科に興味をもったりして生まれ変わる可能性を秘めています。
お客様である子供の性質を見極め、潜在的な需要を掘り出した結果、このような特徴的な経営方法に辿り着いたのでしょう。
経営の大部分を占めるのは、指導方法と人材集めです。
この二点が塾のオリジナリティーを決定づけると言っていいでしょう。では、講師の採用について何か特徴はあるでしょうか。
ここでも、大手の塾の経験者が流れてくることが大半です。大手の塾だと、大人数での授業が中心になり、個々の生徒への密な対応ができなくなります。
講師にもよりますが、学習が苦手な子を優秀にしていくのは非常にやりがいがあり、大手には出来ない密な指導を求めて来る方が多いようです。